院長ブログ
2011年07月15日 金曜日
舌のクリーニングの仕方について
自分の舌を鏡で見たことがある方って、どのくらいいらっしゃるのでしょう。(子どもの頃、氷イチゴを食べた後を除いてですが)
歯や歯ぐきはチェックしてるけど、舌は見た記憶がないという方も多いのではないでしょうか?
そして歯科医から、歯ブラシやデンタルフロスの指導は受けたけど、舌の清掃の仕方を教わった事はないという方も、同じく多いと思われます。(私もついつい忘れてしまいます)
最近は舌の清掃の重要性が認知されてきて、舌をきれいにするタブレットなども売られています。
舌の表面は、舌乳頭という小さな突起で覆われているため、汚れが着きやすく、口臭の大きな原因になったり、歯周病菌の温床になったりします。
そのため歯と同じく、清潔にしなくてはいけないのですが、歯ブラシでゴシゴシこすってしまうと粘膜を傷つけてしまう恐れがあります。舌専用のクリーナーを使いましょう。
舌クリーナーはブラシ状のものやスクレーパー状のものなど、ドラッグストアに行くと数種類売られています。
まずはガーゼやティッシュなどを介して舌の先を指でつまみ、少し引き出して舌の汚れを観察しましょう。
そのまま平らになった舌の表面を舌クリーナーで軽くこすります。
そしてデンタルリンスで口をゆすぐと更に効果的です。
これを再度繰り返して終了です。
最近、加齢臭や体臭など、においに敏感になってきているようです。口臭予防に舌磨きも常識になりつつあります。
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2011年07月08日 金曜日
噛むと痛いのは?
「幸せをかみ締める」大変良い言葉ではありませんか?
かみ締めたくなるほどの幸せ。噛み締められない場合の幸せは?
「噛むと痛い」という症状を理由に来院される患者さんは、比較的多いです。
噛んだときの痛みには色々な種類や程度があります。
噛んだ瞬間に電気が走るような痛みがある場合、深い虫歯があったり、稀に歯が割れてしまっていたりという事が考えられます。
この場合は、いくら歯医者嫌いの人でも、痛みや不安から、すぐに受診されるはずです。
このような強い痛みではなく、噛み締めると痛かったり、歯が浮いたような感覚がある場合は、まず歯周病が疑われます。
歯と骨をつなぎ、クッションの役割を果たしている「歯根膜」という軟組織に主に炎症を起こすのです。
少し我慢していると、症状が無くなってくる場合があります。が、しかし、それが問題であるとも言えます。
なぜならこれは治ったのではなく、急性炎症が慢性化しただけだからです。
歯というものは頑丈ではありますが、その硬さゆえに周りの組織を容赦なく痛める事もあるので注意しなくてはなりません。
もちろん早めの治療が必要ですし、歯軋りやくいしばる癖のある方は更に要注意です。
おいしいものを噛み締めて食べられる幸せ!
幸せは噛み締められてこそ、実感できるものですね。
歯周病のケアについては、こちらにお問い合わせ下さい。
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2011年06月25日 土曜日
歯石を甘く見てはいけません!
歯がしみるとか、歯ぐきから血が出たとか、口臭が気になるといった事を気にしている方は多いですが、歯石についてはあまり気に掛けてないという方も多いようです。
「歯石は不潔っぽいから取った方が良いかも。口臭の原因になりそうだし。」ぐらいのイメージなのかも知れませんが、歯石は歯周病の主な要因です。歯周病菌にとっては「強固な要塞」なのです。
時々「歯石を取るためだけに受診しても良いの?」と訊かれます。答えは「良い」どころか「むしろそうして下さい」とおすすめしてます。
歯石が着いても自覚する事がなく、びっしり着いた歯石を除去すると元の歯の凹凸が出てくるため、「歯の裏がザラザラになった」と言われる事もあるくらいです。また、歯周ポケットの中の歯石こそが「悪の親玉」で、歯周病を進行させて行くので、定期的なチェックが必要なのです。
私は年に3~4回の歯石除去・クリーニングをおすすめしてます。
例えば1月に正月休みで食べる機会も多くなるし、生活も不規則になり、歯磨きもサボりがちになったところで受診。
5月にゴールデンウィークにおいしいものをついつい食べ続け、外出続きで食後の歯磨きができなかった。そして受診。
秋には夏バテで体力とともに免疫力も低下して、歯周病を予防しておこうと受診。
これで年4回のプランができます。
口の中は、見えているつもりでも気がつきにくい事が多いです。
「痛くも痒くもないから、大丈夫だと思っていたのに、気がついたら歯がグラグラしていた」などという事の無いように気をつけましょう。
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2011年06月17日 金曜日
小学校へ歯科保健指導に行って来ました
先週に引き続き、某小学校にて指導して参りました。
口の中の観察・歯垢の染め出し・歯ブラシ指導をして、真っ赤になった舌を見せ合いながら大笑いするという楽しいひとときとなりました。キラキラした瞳と歯を見ながら、「自分にもこんな時期があったのかなぁ」などと感慨に耽ってしまいました。
でもこの年になっても童心に戻れるもんです。
指導しながらも、勉強になる事が多々あります。
「歯ってなんで黄色いの?」とか(白ではなくて黄色?)、「カルシウムって何?どうやって作るの?」という質問もあったりします。
小学生は意外なことを知っていたり、はたまた知らなかったりするのだけど、わからない事はわからないと素直に質問してくれるので、どこをどう説明すれば伝わるのか、とても勉強になります。
普段診療しながら、患者さんにどこまで説明したことが伝わっているのか不安になります。
「ちょっとここのところがわからないのだけど」と、もう一度説明を求められることもあります。大変ありがたいです。
なぜならどういった事が伝わりにくいのか、私たち歯科医も知りたいからです。
「何回も説明させたら悪いかな」などと考えず、納得がいくまで質問することは、その歯科医の成長に繋がると考えて、どうぞ質問し、納得し、そして治療を受けるようにしましょう。
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2011年06月07日 火曜日
歯科医のジレンマ
虫歯という病気は特殊なものではなく、罹った事の無い方の方が少数派です。
比較的身近な病気とはいえ、「虫歯です」と言われるとショックなものです。
いよいよ治療をしなくてはならないのですが、歯の場合は治療をしても健康な歯には戻りません。
例えば風邪をひいても投薬等で元の状態に戻りますが、虫歯の場合は代替品で修復するしかありません。
歯科医のジレンマとなる訳ですが、そこから「銀歯が見えてガックリしないように」と審美歯科が発展したのでしょう。
ひとむかし前はTVに映る歯のきれいな芸能人を見ても、我々歯科医には治した歯か自然の状態かわかりましたが、最近の審美治療では、外見だけではわからなくなりました。
肌や髪の色・ハリ・つや、歯の白さ等、「健康を維持する」以前に「健康的な外見を維持する」時代となりました。
日々の歯ブラシもアンチエイジングの第一歩だと考え、しっかりと磨きましょう。
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2011年05月28日 土曜日
歯の治療に疑問を持った時は
口の中の事や歯の治療に関して、わかりにくい事ってありませんか?
私もなるべく疑問が生じやすい事やこれから治療する事について、説明をしているつもりではありますが、どの程度つたわっているか不安になることがあります。
「きっと理解して下さっているな」とか「前に説明したから大丈夫だな」とか、「あまりくどくど説明するとバカにされているように思われるかな」などと気を回してしまう場合もあります。
日本人の気質として、患者さんも「あまり質問すると、面倒がられるかな」と質問をためらわれることもあると思います。
しかし診療はお互いに納得し、信頼関係が築かれてこそ成立するものです。
歯科医師も患者さんからの説明で学ぶことも多いです。
些細なことでも質問しましょう。治療だけが歯科医の仕事ではないのですから。
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2011年05月18日 水曜日
歯を白く保つための努力
以前「芸能人は歯が命!」というCMがテレビでよく流れてましたね。
最近は多くのタレントさんやアナウンサーの歯が、白く輝くようになりました。
某元野球選手も、蛍光灯のような青白い歯にしていましたし。
「歯が白ければ健康的なのか?」と自問してみますが、やはり白い方が清潔感があって健康的だという結論に達します。
もしかするとタレントさん達の中には、食事のカロリーを気にするのと同じ様に、カレーや赤ワインなどの着色し易い食べ物を控えている方もいらっしゃるのかも知れません。
そこまでの努力は我々一般人には必要ありませんが、簡単にできる小さな努力なら、続けられますよね。
小さな努力 その1 歯をこまめに磨くこと。これはわかりきった事ですね。ポリリン酸等の入ったホワイトニング効果のある歯磨材を使うと、より効果的です。
小さな努力 その2 よくかんで食べること。よくかむと着色する?いいえ、よくかむ事で唾液がたくさん出てきます。そして唾液による再石灰化で、歯の表面が有機物から守ってくれるのです。
白い歯を守るための努力は、健康につながっているようです。
努力をせずに歯を白くしたい方にはポリリン酸を使ったホワイトニングをおすすめします。ポリリンホワイトニングについてのお問い合わせは六本木歯科医院まで
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2011年05月06日 金曜日
憧れの白い歯とピンクの歯ぐき
ゴールデンウィークも終わり、昔はこの頃になると、どれだけ肌が小麦色に近づいたかを自慢しあったものでしたが、今では日焼けした肌は愚かな行為の代償のように見られる時代となってしまいました。
肌にも美白が求められるように、口の中にも「白い歯」と「ピンクの歯ぐき」が求められるようになりました。
お口の健康に関心が高まるのは良いことなのですが、その反面、少しでも白い歯と健康な歯ぐきに近づこうとして、熱心に歯を磨くあまり、歯ぐきを痛めたり、知覚過敏症を発症させたりする方もいらっしゃいます。
歯ブラシの選び方・動かし方、力の入れ方が正しければ、いくら磨いても磨き過ぎという事はないのですが、歯科医院でブラッシングを習っていても、気を抜くと無意識の内に歯ブラシを力の限り握り締め、一生懸命に歯を削ろうとしている自分に気づくという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
歯ブラシは軽く握り、シャカシャカと大きな音が出ないように小刻みに動かすのがポイント!力の限り磨いても、歯の内部に取り込まれた有機性の着色成分は落ちません。
一生使うものだから、歯も歯ぐきも優しく磨いてあげましょう。
歯ぐきもメラニン色素の沈着で黒ずみます。
メラニン除去が必要でしたら六本木歯科医院までお問い合わせ下さい。
ホワイトニングも六本木歯科医院へご相談下さい。
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2011年04月23日 土曜日
知覚過敏症と虫歯の見分け方
満開だった桜も花を散らし、本格的な春が到来しました。
風呂上りのビールが一段とおいしい季節となり、グビっと一口飲んだ後に「あれ、歯がしみる。ムシバか?」と心配になった経験のある方も多いのではないでしょうか。
最近は知覚過敏症という病名も認知されるようになり、虫歯ではないだろうと自己判断してしまう方もいらっしゃると思います。
ではどのように見分けたら良いのでしょうか?
残念ながら自覚症状では判別できません。なぜなら痛みの性質が同じだからです。
歯頚部知覚過敏症は、本来歯肉の中におさまっているべき象牙質という層が、歯周病などの何らかの原因で露出してしまい、冷刺激などに痛みを誘発されるようになった状態。一方ムシバは原因菌の出す酸によって歯の表面が脱灰する(溶けてしまう)病気で、象牙質に達すると同じ様に痛みが誘発されるからです。
それでも自分で判断したいのならば・・・
歯ブラシに冷水をつけて知覚過敏と疑われる歯の歯と歯ぐきの境目に当ててみる。痛みがあるのに変色などの異変が無ければ知覚過敏症の可能性が高いでしょう。
いずれにしても病因を特定してケアをしなくてはいけませんので、放っておくことはできませんね。
六本木で定期的なお口のチェックをご希望でしたら、六本木歯科医院までお問い合わせください
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2011年04月14日 木曜日
歯周病と歯周炎と歯肉炎の違いとは?
巷で、またはCMでよく歯周病について耳にしませんか?
歯周病と言われたり、歯周炎とか歯肉炎とか呼ばれたりして、わかりにくいですよね。
「わざとまぎらわしく言ってるけど、もしかして全部同じことなんじゃないの?」
いいえ、違うんです。
これらは全て歯を取り巻く歯周組織の感染症なのですが、炎症が歯肉にとどまっているのが歯肉炎、歯を支えている歯槽骨にまで達したのが歯周炎、双方をまとめて歯周病と言います。
歯肉炎は軟組織の炎症なので元に戻りやすいのですが、歯周炎になると骨を部分的に失うことになり、完全に元の状態に戻すことが難しくなります。
では歯周病のもっとも恐ろしいところはどこなのでしょう?
それは痛みが出にくいというところなのです。
「ちょっとぐらい歯茎が腫れたり血が出たりしても、いつのまにか治ってるから大丈夫。」
なんて放っておいたら、知らぬ間に歯がぐらついてたなんて怖いですよね。
治療よりも予防が大切!
定期的に歯科医院でチェックしてもらう事を習慣にしましょう!
歯周病予防のご相談は六本木歯科医院までどうぞ!
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